朝起きて、ベッドから立ち上がった最初の一歩。
かかとを床についた瞬間に、
「ズキッ」と痛む。
少し歩くと楽になるものの、
長く座ったあとや、夕方になるとまた痛みが出てくる。
このような症状は、足底腱膜炎(足底筋膜炎)と呼ばれます。
足底腱膜炎になると、
「足裏が硬いですね」
と言われることが少なくありません。

実際に、足裏をストレッチしたり、マッサージを続けている方も多いと思います。
もちろん、それで症状が楽になる方もいます。
しかし、
「一時的には楽になるけれど、また硬くなる」
そんな経験はありませんか?
もしそうであれば、
少し違う視点から足裏を見てみる必要があるかもしれません。

まずは、ご自身の足裏を触ってみてください

少し試してみましょう。
まず、何もせずに足裏を触ってみてください。
次に、足の指を反らせた状態でもう一度触ってみてください。
どうでしょうか?
足指を反らせた方が、
足裏が硬くなったように感じませんか?
実は、これには理由があります。
足底は「引っ張られる」と硬くなります
足底腱膜は、かかとから足指の付け根まで広がる丈夫な組織です。
足指を反らせると、この足底腱膜は指先側へ引っ張られます。
その結果、
足裏は張った状態となり、硬さを感じやすくなります。
つまり、
足裏は「引っ張られる」と硬くなる組織なのです。
では、
日常生活の中で、足底腱膜を引っ張ってしまうものとは何でしょうか?
足の構造が関係しています
足にはアーチ構造があり、
立体的な作りになっています。
一般的によく知られているのは「土踏まず」ですが、
「内側縦アーチ」と呼ばれます。
足には内側縦アーチだけではなく、
全部で3つのアーチ構造があります。

その中でも、
今回注目したいのが「前方横アーチ」です。
土踏まずに比べると分かりにくいアーチ構造でもあるため、
注目してみることが少ないと思いますが、
とても大切な機能です。
右の写真のように、
前方横アーチがが崩れて低下すると、
足指の付け根が下がる形になります。

すると、
相対的に足指は反りやすい状態になります。
先ほど試していただいたように、
足指が反れば、足底腱膜は引っ張られます。
つまり、
足の構造が変化することで、
足底腱膜が張りやすい状態になってしまうことがあるのです。

もちろん、これは足底腱膜炎になる理由の一つに過ぎません。
すべての方に当てはまるわけではありませんが、
足の構造を確認することは、とても大切です。
「硬い」ことより、「なぜ硬くなったのか」
足底腱膜炎では、
「足裏が硬い」という状態はよく見られます。
しかし、
本当に大切なのは、
「どう柔らかくするか」だけではありません。
足底腱膜がなぜ引っ張られているのか
なぜ足裏へ負担が集中しているのか
そこまで考えることで、
初めて本当に必要な対策が見えてきます。
ストレッチやマッサージも大切な方法の一つです。
ですが、
それだけで何度も元に戻ってしまうのであれば、
足の構造や、足底へ負担が集中している理由まで確認することも必要かもしれません。
実は、足底腱膜を引っ張るものは、足の構造だけではありません。
次回は、もう一つ見逃せない「ふくらはぎの硬さ」についてお話しします。
まとめ
足底腱膜炎では、
「足裏が硬いですね」
と言われることが少なくありません。
しかし、足裏は単純に硬くなっているだけではなく、
足底腱膜が引っ張られることで硬くなっている場合があります。
そのため、
ストレッチやマッサージだけではなく、
「なぜ足底腱膜が引っ張られているのか」
という視点で足の構造まで確認することが大切です。
朝の一歩目の痛みも、
こうした足底腱膜へ繰り返しかかる負担が関係している可能性があります
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からだラボでは、痛みが出ている場所だけを見るのではなく、
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